◇悪くさせない為に通うという観点◇
★こんばんは(◆’∀`艸)★
小学校や中学校で
毎年おこなわれる歯科健診で
健診の用紙に、
『むし歯があります』と書かれていれば
親御さんとしては心配になると思います。
虫歯治療をしてもらわなくっちゃ・・・
お子さんを思う気持ちは、
きっとみんな同じではないかなと思います。
安部医院でも
「学校検診で虫歯だと言われたので
診て下さい」
というお電話があります。
学校における健康診断の考え方としては、
(1)子供の成長の状況を把握すること。
(2)潜在する疾病を
早期に発見して適切な処置を講ずること。
(3)生涯の健康のための
教育効果を高めることが目的であり、
健康であるかどうかふるい分けるための
スクリーニングであり、
医学的な立場からの
確定診断を行うものではない。
とあります。
学校での歯科検診といえば、
座った状態のお子さんの正面から
お口の中を覗き込んで、
むし歯や歯肉炎、
あごの関節などの状態を確認します。
歯科医院で設備の整った状態で
検診するのと比べると、
正直、診断しにくいこともあると思います。
歯科医院の診療室では、
患者さんにも術者にも
極力負担のないように、
見やすい角度にチェアーが
リクライニングし、
お口の中全体が照らされるライトがあります。
過去のカルテやレントゲン写真や
口腔内写真などの資料もあるので、
それが進行性虫歯か?
そうでないかも一目瞭然です。
しかし、学校での健診は、
1年に1度、
それもごく限られた時間の中での健診です。
医学的な立場からの
確定診断を行うものではなく、
あくまでも健康かどうかの
スクリーニング(ふるい分け)ですから
虫歯の疑いなどがあれば、
かかりつけの歯科医院で
しっかり診断してもらうようにと、
あの用紙を学校側は渡しているのです。
家庭での歯みがきや
食習慣のコントロールと、
定期的に通う歯科医院でのメンテナンス
それ以上大きくむし歯が進むことな
現状維持している場合があります。
それを、『経過観察』と呼んでいます。
決して、治療せずに
放ったらかしにしているわけではありません
状態をしっかり把握して、
そのためケアも怠らないでいるからこそ、
虫歯が大きく進むこなく
現状維持出来るわけです。
かえって
その小さなむし歯を削って詰めたりすると、
逆に汚れがたまりやすくなったり、
より大きく削るために
歯がもろくなったりしかねません。
そういう状態であっても、
学校歯科健診では「虫歯」は「虫歯」として
カウントしますから
「虫歯があります。
かかりつけ歯科医院に行きましょう。」
と、なるわけです。
ですから、学校健診で
「虫歯があります」な書かれた用紙を
お子さんが持ってきたら、
まずはお子さんのお口の中を
しっかりのぞいてあげてください。
そしてどこの部分が虫歯になっているのか、
その虫歯はいつ頃からあって、
痛みなどの症状があるのかどうか、
歯みがきは上手にできているのか、
お子さんと一緒に確認しながら、
まずは親御さんが関心をもって
そして、かかりつけの歯科医院があれば、
そこでどんなふうに言われていて、
今後どういう予定にしていると言っていたか、
思い出してください。
ただ、かかりつけの歯科医院がない!
悪くなった時に
治療の目的でしか通ったことがない。
という方は要注意。
ご自身でも気づかないうちに
虫歯が進行しているかもしれません。
ぜひ、こういった健診をきっかけに、
悪くなってから治療に行くのではなく、
悪くさせないために予防に行く、
という観点で歯科に通いませんか?
今週18日(木)は
診療しております。
気を付けてお越し下さい。